哲学・人文社会科学・認知科学・精神医学

学術翻訳・論文翻訳サービス

学術論文、学会要旨、研究計画書などの日英・英日翻訳に対応します。
逐語訳ではなく、投稿・出版を前提とした学術的な文章へ整えます。

日本語→英語 英語→日本語 論文翻訳 学会要旨

学術翻訳で重要なのは、意味を置き換えることだけではない

専門用語の統一は品質の前提にすぎません。論証の見え方が問われます

用語の統一は出発点

専門用語を一貫させることは、学術翻訳の最低条件です。ただし、用語を揃えただけでは、査読や出版の場で読まれる文章にはなりません。分野ごとの書き方の慣習が、読者の理解を左右します。

分野ごとの論証の型

哲学、社会科学、認知科学などでは、論証の進め方、段落の役割、引用の置き方、先行研究との距離の取り方が異なります。同じ「学術英語」でも、期待される構造は分野によって変わります。

日本語の構造をそのまま移さない

日本語原稿の語順や段落構成をそのまま英語へ移すと、文法的には正しくても、論旨が見えにくくなることがあります。英語圏の読者が主張と根拠を追える形へ、慎重に整え直す必要があります。

主張を勝手に変えない

読みやすくするために、原著者の主張を強めたり弱めたりしてはいけません。翻訳で問われるのは、原文の立場と限定を保ちつつ、読者が論証を辿れる文章にすることです。

翻訳研究室の学術翻訳の特徴

元哲学研究者として、概念の関係と主張の強さを丁寧に扱います

特徴 1

分野固有の論文作法・ライティング規範

哲学や人文社会科学の文章を、単一の定型構成へ当てはめることはしません。問題設定、概念の定義、先行研究との位置関係、論証の段階、想定される反論への応答などの配置が、分野と原稿ごとに異なります。原著者の論証を変えない範囲で、各段落の役割と接続が英語読者にも見えるよう調整します。

特徴 2

主張の強さの保持

英語では、argue、suggest、indicate、demonstrate などは単純な同義語でも、一直線上の強弱だけでもありません。argue は主として著者の立場や論証を提示し、suggest と indicate は証拠からどこまで言えるかを調整し、demonstrate はより強い立証を含意します。文の役割、証拠の水準、原著者の認識的立場に応じて選び、原文より強い結論を作らないようにします。

特徴 3

概念関係と論証構造の明確化

人文社会系や認知科学の文章では、概念同士の区別と接続が重要です。何が前提で、何が主張で、何が限定なのかが読者に伝わるよう、文の単位だけでなく段落の単位でも構造を確認します。

特徴 4

用語・引用・参考文献の一貫性

専門用語、引用表記、参考文献、固有名・略語の表記を統一します。投稿規定がある場合は、可能な範囲で体裁の調整にも対応します。用語集をご用意いただける場合は、それに沿って進めます。

対応する文書

研究活動に伴う文書を中心に、日英・英日の翻訳に対応します

※文書の種類や分量によって作業範囲は異なります。原稿を拝見したうえで、対応可否と作業内容をご案内します。

対応分野

哲学・人文社会科学を中心に、日本思想・宗教研究などの専門性の高い原稿にも対応します

※上記以外の分野や、境界領域の原稿についても、内容を確認したうえで対応可否を判断します。お気軽にご相談ください。

日本思想・宗教研究の海外発信・出版支援

国内に蓄積された研究成果を、英語圏の学術的議論へつなげます

概念の歴史的・思想的文脈を踏まえた翻訳

日本思想史、日本哲学、仏教研究、宗教史、東アジア思想などでは、概念を辞書的に置き換えるだけでは十分ではありません。用語の歴史的背景、既存の英訳、先行研究における使われ方を確認し、原著者の立場が英語圏の読者にも伝わる形へ整えます。

英語圏の学術的議論への接続

日本国内では共有されている前提でも、海外の読者には説明が必要な場合があります。研究の独自性、先行研究との関係、中心的な問いと主張が見えるよう、原文の内容を尊重しながら論旨と構成を整理します。

海外出版を見据えた英文資料の作成

研究書や博士論文の海外出版を検討する場合は、全文翻訳に先立ち、英文企画書、章概要、著者略歴、サンプル翻訳などの作成を支援します。日本語の既刊書を英語圏向けに再構成する案件についてもご相談いただけます。

海外出版社・シリーズ編集者への照会支援

研究内容と出版企画に合う出版社や学術シリーズを検討し、著者の承認に基づいて、編集者への問い合わせ文や提出資料の準備を支援します。出版や採択を保証するものではありませんが、翻訳前の企画段階から対応します。

※海外出版支援の作業範囲と料金は、原稿の状態、出版企画の内容、必要な英文資料などを確認したうえで個別にお見積もりします。

研究内容・出版構想を相談する

日英翻訳と英日翻訳

翻訳方向ごとに、読者と文書の役割が異なります

日本語→英語(日英翻訳)

英語圏の読者や査読者が、論旨を追える構造とアカデミックな文体を重視します。日本語原稿の論点を保ちつつ、英語として自然で、主張と根拠の関係が明確な文章へ翻訳します。論文、学会要旨、研究計画書など、投稿・提出を前提とした文書に対応します。

  • 論旨が追える段落構成への調整
  • 主張の強さを保った動詞・修飾の選択
  • 投稿・出版を意識したアカデミックな文体

英語→日本語(英日翻訳)

原文の概念関係と主張の限定を保ちながら、日本語の学術文書として読める文章にします。英語特有の省略や接続を、日本語の学術的な読み方に合わせて丁寧に解きほぐします。海外文献の紹介、共同研究、研究機関向け資料などにも対応します。

  • 概念の区別と接続の保持
  • 主張の限定を崩さない訳出
  • 日本語の学術文書としての読みやすさ

料金

正式な料金は、原稿確認後のお見積もりでご提示します

学術翻訳(英→日)

¥20-26/語
  • 学術的日本語への翻訳
  • 概念関係と主張の保持
  • 図表・注釈の統一
  • 読者層に応じた文体調整
見積り依頼

※料金は分野、難易度、原稿の状態、納期などにより変動します。正式な料金は原稿を拝見したうえでお見積もりとしてご提示します。初回見積もりは無料です。

ご依頼の流れ

初回相談から納品まで、段階を分けて進めます

1

原稿送付・問い合わせ

お問い合わせフォームまたはメールで、翻訳したい原稿とあわせて次の情報をお送りください。

  • 専門分野・テーマ
  • 希望納期
  • 投稿予定ジャーナルや提出先(あれば)
  • 参照スタイルや用語集(あれば)

未完成の原稿でもご相談いただけます

2

内容確認と見積もり

原稿を拝見したうえで、料金、納期、作業範囲をご案内します。対応可否についても、この段階でお伝えします。

  • 料金・納期の提示
  • 作業範囲の確認
  • 必要に応じて機密保持契約(NDA)の締結

初回見積もりは無料です

3

翻訳

確定した範囲とスケジュールに沿って翻訳を進めます。分野固有の用語、概念関係、主張の強さを確認しながら作業します。

  • 専門性を重視した翻訳
  • 用語リストの作成・管理
  • 必要に応じた進捗のご連絡
4

確認・必要に応じた質問

原文の意図や用語の扱いが複数に読める箇所がある場合は、作業の途中で確認のご連絡をすることがあります。原著者の立場を保つための確認です。

5

納品・修正対応

完成した翻訳を Word または PDF などでお渡しします。納品後の軽微な修正にも、一定期間対応します。

  • ファイルでの納品
  • 用語リスト・作業メモの提供(必要な場合)
  • 納品後の軽微な修正対応

よくある質問

学術翻訳のご依頼前によくいただくご質問です

一部分だけでも依頼できますか? +

はい、抄録のみ、導入部のみ、査読回答の一部など、部分的なご依頼にも対応します。作業範囲を明確にしたうえでお見積もりします。

未完成の原稿でも相談できますか? +

はい、ドラフト段階の原稿でもご相談いただけます。ただし、大幅な改稿が見込まれる場合は、確定原稿での再確認や追加作業が必要になることがあります。状況に応じてご案内します。

専門用語集を渡せますか? +

はい、用語集や指定訳がある場合は、それに沿って翻訳します。用語集がない場合でも、原稿内で用語を統一し、必要に応じて用語リストを作成します。

投稿規定への調整に対応しますか? +

投稿規定がある場合は、可能な範囲で体裁の調整にも対応します。引用スタイルや字数制限など、事前に共有いただければ見積もり時に作業範囲へ含めます。

機密保持に対応しますか? +

はい、未発表の論文や研究資料を含む原稿についても、機密を保持して対応します。必要に応じて機密保持契約(NDA)の締結にも応じます。

納期はどのように決まりますか? +

納期は文字数・語数、分野の難易度、原稿の状態、希望スケジュールを確認したうえで決定します。目安は原稿確認後のお見積もりでお伝えします。お急ぎの案件も、状況に応じてご相談ください。

原稿を拝見したうえで、料金と納期をご案内します

初回見積もりは無料です。未完成の原稿でもご相談ください